メンズ キルティングジャケット

キルティング


キルティングとは?

表地と裏地の間に綿を挟んで、格子状に縫い合わせた生地のこと。
キルト、キルト生地ともいう。

また、斜めに縫い合わせたダイヤモンド状になったキルティングもある。

 


キルティング生地のアップ

 

中綿は綿よりもポリエステルを使うことが多い。
そしてそのポリエステルは、シンサレートだったりプリマロフトだったりと、暖かく蒸れない高機能素材だったりする。

ただ、最近ではダウンジャケットと同じように、中身にダウンとフェザーを使うことも多い。
技術の進化が垣間見える。

 



ダウンとフェザーを詰め込んだキルティングジャケット

 

 

元々は裏地の裏地として使われていたキルティングだが、もはや表地として使われることになんの違和感もなくなった。
ラベンハムやトラディショナルウェザーウェア、ベルスタッフといったイギリスブランドが割りとキルティングを得意とする;。

こういったブランドの人気もあり、キルティングジャケットはメンズ、レディース問わず人気となり、ジャケットのみならず、コート、スカート、そしてバッグにも定番生地として使われる。

そういえばキルティングバッグといえば、シャネルのバッグシリーズ、「マトラッセ」が有名だが、マトラッセとはフランス語で「ふっくら膨張した」という意味がある。
確かにキルティングの格子で挟まれた部分は、モコモコしていてあったかそうな雰囲気がある。

 


Image by:【シャネル マトラッセ】プロが教えるシャネルのチェーンバッグ「マトラッセ」の選び方 | KOMEHYOのブランドブログ

 

 

ダウンジャケット同様、キルティングジャケットも格子状に細かくパーツごとに縫われているので、中綿が一方方向に寄ってしまうことがない。
もしキルティングがなかったら、ジャケットを着た瞬間、中綿が全部裾まで落ちてしまう。

そういった機能のための縫製技術だったが、前述の通り表地としてジャケット、バッグの定番として君臨している。

ダウンジャケットのようにあまりモコモコせずに、スッキリしたシルエットが楽しめるキルティングジャケットだが、気をつけるべき点は、引っ掛けないこと。
表地に出ているキルティングは縫い目が全面むき出しとなっているので、どうしても何かかどっこや木の枝や、そのへんの障害物や、ネコやカラスにぶつかってしまったときに、糸がほつれてしまう。

キルティングジャケットを着ているときはできるだけ障害物を避けるように歩きたいものである。

 

 



ダウンが入ってるとは思えないスッキリしたシルエットのキルティングジャケット