原宿

いつもありがとうございます!店長のふじいです。

今日は時事ネタをば。

 

目次

メンズファッションのカリスマ

 

2000年前後の日本のメンズファッションと言えば、裏原系ファッション。
そのなかの中心人物といえば、藤原ヒロシですね。
そんなカリスマ藤原ヒロシがブルガリとコラボして、初めてレディース向けのバッグを手がけるそうです。

 

「僕はユニクロじゃない」藤原ヒロシ、ブルガリと組む|Men’s Fashion|NIKKEI STYLE

 

蛇と稲妻のモチーフが藤原ヒロシらしいデザインになっています。

 

コラボしたメンズブランドは数知れず

 

裏原系ファッション全盛の頃は、藤原ヒロシ以外にも、NIGO(R)、ジョニオ(高橋盾)、ヒカルなどカリスマがたくさんいた時代でした。
その頃から藤原ヒロシはコラボを得意として、AFFAやGOODENOUGHなども手がけていましたが、現在にいたるまでナイキやリーバイス、ルイ・ヴィトンにモンクレールまでカジュアル系からハイブランド系までまさにマルチに活躍しております。

なのであまり今回のブルガリとのコラボもそんなに目新しい印象はなかったのですが、日経スタイルのこのインタビュー記事はとても興味深く読ませていただきました。

 

メンズファッションには哲学が必要

 

まずはこの部分。

ファッションはもっと、いびつなものでいい。着心地が悪いものはファッションの中にはいくらでもあります。みんなのためだとか、着心地がいいとか、ジェンダーフリーでみなさんに着てもらうとか語らなくても、これが着たかったら無理してでも着て下さい、というものでいいのではないでしょうか
via:「僕はユニクロじゃない」藤原ヒロシ、ブルガリと組む|Men’s Fashion|NIKKEI STYLE

 

すばらしいですね。
たとえば革ジャンやストレッチなしのデニムなんて固くて着心地もなにもあったもんじゃないです。
それを無理してずっと着て自分の体に馴染んでくるころには不思議と着心地が良くなってくるもんなんです。

 

そして次はこれ。

 

「ユニクロは最高のライフスタイルブランドですが、ファッションブランドではありません。無駄だといわれても洋服にチェーンをつけるし、この時代におかしいだろうといわれても革を着る。それがファッションなんです。僕はユニクロを1回も買ったことがないし、着たこともありません。興味がない。自分の中ではユニクロはもう一生買わないようにしようと決めたんですね。違う理念を持った、違うものだからです」
via:「僕はユニクロじゃない」藤原ヒロシ、ブルガリと組む|Men’s Fashion|NIKKEI STYLE

 

ユニクロディス、ではないですよ。
ユニクロは「ライフスタイル」ブランドだと仰ってます。
ユニクロ自体がキャッチコピーで「LifeWear」と謳ってますkらね。

 

ユニクロ|LifeWear
シンプルで着心地のいい服、レディースメンズに限らずここ数年のファッションのトレンドです。
ノームコア、アスレジャーときて今はゆるいビッグシルエットが流行中。
タイトで細いスタイルよりも着やすくてリラックス感がありますよね。

そんなトレンドに流されずに「ユニクロは買ったことがないしこれからも買うことがない」と。
これぞメンズの哲学、男の矜持ですね。

 

たくさん売りたいけど売りたくない

 

「そもそも僕は何億枚も売れる物を作りたくはありません。数を売りたくてやるものはファッションではない。ところが売れる物は作りたいのです。ここにジレンマがあります。また、人と同じ格好はしたくないといいながら、あるグループとは同じ格好をしたいわけです。そうしたファッションのジレンマというものをいつも抱えています」
via:「僕はユニクロじゃない」藤原ヒロシ、ブルガリと組む|Men’s Fashion|NIKKEI STYLE

 

かっこよく自分の哲学を通すためには誰にでも着られる服を作って誰にでも売るわけにはいかない、でもある程度売れるものを作らないといけないし、誰かしらに似たおしゃれもしてしまう、こんなジレンマを抱えてるところも人間味あふれるというか、嘘をついてない感が伝わってきてとても共感できます。

あ、でも、SPU スプの店長の立場でこんな共感できるとか言っちゃだめですね、、 SPU スプはトレンドを抑えつつもきれいめスタイルを発信する通販ショップですから。
みなさんにかっこいいと思って買っていただけるなら、これ幸いです。
気に入っていただけるメンズ服をご紹介しておりますが、全てが同じように売れるわけではありません。
だからといってSPU スプらしくない、きれいめスタイルではないメンズ服を揃えるわけにも行かないんです。
SPU スプらしさがなくなってしまうから。

藤原ヒロシとはレベルが一層低いですが、ジレンマを抱えているわけです。

 

実は裏原系にはほとんどはまってなかった

 

とここまでダラダラと書いててひっくり返しますが、実はわたし、裏原系ブランドを買ったことがないんです。
申し訳ございません、、

裏原系のスタイルは今でいうストリート系に近いものがあり、ゆるくオーバーサイズを着るのが基本でしたが、わたしが好きなスタイルはロック系、ピタッとタイトなコーディネートを好んでいました。

なので、A BATHING APE(R)やネイバーフッド、ヘクティクなどではなく、スカルジーンズ、パラノイド細身のリーバイスレッドが好きでしたね。
でも、裏原系ブランドのなかでは、ローライダー、フューチュラ、サイラスは好きでしたね。
やっぱりUKテイストが好きなんでしょう。

 

まとめ

結局は好きなものは本当に好きな人達で共有したくて、あんまりメジャーになってほしくない、という独占欲みたいなものが人間にはあるんでしょう。

インディーズの頃から応援してたバンドがメジャーになったり、地下アイドルの頃から大好きだったアイドルがテレビに出るようになると嬉しい反面、寂しい気持ちになるのと一緒です。

ただ、「すべてのジャンルはマニアが滅ぼす」とブシロードの社長が仰っていた通り、常連だけで固めて新参者を受け入れなくなるといつかは衰退するんでしょうね。
まさに裏原系ブランドがそうだったのかもしれません。

 

【正論】ブシロード木谷社長「すべてのジャンルはマニアが潰すと思っている。コアユーザーがライトユーザーを拒絶したために、プロレスは衰退していった面がある」 : はちま起稿
そうならないように必要なのは絶妙なバランス感覚、いろんなブランドとコラボしたり、限定アイテムを発売したり、販売数を絞ったりと、そのあたりのバランス感がずば抜けているからこそ藤原ヒロシは現在まで第一線で活躍されているのでしょう。
いろんな意見があるかもしれませんが、藤原ヒロシがもっと気になってしまいました。

でも、裏原系全盛期のようにキャットストリートの路上でニセモノTシャツを売る状況は勘弁して下さい。
お金のない大学生やフリーターは安さにつられて買っちゃうんです(体験談)。

ではまた!