一見シンプルな見た目に隠された各所のポイントデザインに面白さを見出してしまう、倉敷帆布を使用した大容量なトートバッグ。普段使いから、一泊二日程度の旅行なら任せられてしまう、そんな頼もしい収納力に、柔らかな倉敷帆布がいい味を感じさせます。もしかすると使用シーンが限られてしまうかも。それでも手元に持っておきたいと思わせてくれる魅力を感じる逸品です。

まず一番に感じたのはその収納力。任せてくれと言わんばかりの広い口と、大きなマチは期待通りのメイン収納としての役割を果たし、普段使いはもちろん、一泊程度の荷物なら問題なく持ち運びが可能です。外側にも4つのサブポケット付き。こちらは取り出してすぐに使いたい折りたたみ傘やペットボトル、読みかけの雑誌なども収納可能です。

収納力に対して持ち手の幅は大きなつくりにすることで手や腕への負担を軽くする工夫が。利用者のことを考えられたつくりが愛着を湧き立てます。さらにロマンを感じるのが別売りのハンドルカバー。ヌメと型押しレザーで展開する各色のハンドルカバーで自分好みにカスタマイズが可能。レザーの経年変化も楽しむことができ、文字通り『自分だけのトートバッグ』にすることでいつまでも愛用したくなってしまいます。

＞別売りハンドルカバーはコチラ

大きな口を留めるオリジナルのドーナツボタンや補強に使用するリベットは、アパレルからスタートしたブランドのノウハウを反映したもの。縫製にも長く磨かれたジーンズ製造の縫製技術を取り入れており、ブランドとしての想いも宿っています。このドーナツボタン仕様とリベットの色味が個人的にはかなりツボ。

デニムの産地として知られる岡山県の倉敷帆布を製造する工場で、百年以上も前から続く昔ながらのシャトル機で織られた帆布。熟練した職人の手で丁寧に織られた生地は耐久性に優れており、重量感のある６号糸を粗く織り込むことで『軽さ』と『柔らかさ』を持ち合わせています。実際に手に取ってみると感じる優しい雰囲気が何ともチャーミングで一層の愛着を感じさせます。

実際に普段よく持ち歩くカメラ、パソコンに加えて洋服を２着程度入れて使ってみると、大きい持ち手のおかげで肩掛けでも手持ちでも、重さはそれほど感じませんでした。容量的にはまだまだ余裕があり、外側ポケットを使っていないことを考えると本当に優秀な収納力。普段から荷物が多い方や、旅行やちょっとした遠出で荷物が増えるときにもオススメですし、丈夫な倉敷帆布だからこそ、少し折りたたんで普段のカバンに忍ばせて、なんて使い方もいいかもしれません。

使いこむほどに馴染んでいく。それこそが帆布の魅力です。綿100％で丈夫な織物ですのでご自宅の洗濯機で丸洗いも可能。洗いで出るアタリまでもが味になることで益々愛着が込みあがっていきます。素材から製造方法まで使い手のことを考えこまれたバッグです。一緒に年月を重ねていく過程をお楽しみください。